歌志内のなんこ鍋

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2008年02月26日 21:34

一昨日、k,o,ニッシーと「日帰り旧産炭地巡り・
グルメツアー
」に行ってきた。午前6時30分に会社を
出発し、狩勝峠経由で芦別へ。
道の駅をしばらく物色してから歌志内に向かう。
その日一番の目的は、歌志内に伝わる馬の腸を
使った郷土料理「なんこ鍋」。炭鉱で働く男たちが
好んで食したと聞く。世の中には、郷土料理とは
名ばかりでどこでも食べれてしまう料理も多いけど、
不思議なことに他の街で「なんこ鍋」を食べたことはおろか
見たことも無い。
予約した「スナック現代」のドアを叩くとおばちゃんが
若干気だるそうに迎えてくれた。
もう一つ不思議なのが、なんこを食べさせる店が
道の駅を除けば、全て飲み屋さんだと言うこと。詳しい
理由は知らないけど、多分炭鉱マンの為の料理と
いうことに関係してるんだろう。疲れた体を癒すには、
キレイどころが揃ってさらに美味い鍋が食べられる店に
限る、みたいな。
鍋が運ばれてきた。酒豪Kが言うには酒が合いそうな味。
腸、ニラ、卵、玉葱のごった煮は
確実に翌日の活力になるボリューム感。美味い。
事前情報では臭みがあるって聞いてたけど、
豚のホルモンなんかとさして変わらない感じ。
この店ならではの下処理の方法があるって
自慢げにオジサンが教えてくれた。
オジサンの言うところでは、どの店も高齢化してて
跡継ぎもいないらしい。本当の幻の料理になってしまう
日も近いかもしれない。歴史の証人になった
ような気がしてちょっと誇らしい。
その後は美唄の焼き鳥屋や幾つかの街に立ち寄る。
この産炭地ロードにおいて、なんといっても目を引くのが、
昭和の匂いがプンプンの古い町並み。場末のスナックや
純喫茶、通りの入り口を飾るアーチなんかを目にするたびに
一同「うわー!!」。
ちなみにこの4人。同じ価値観を持ってるから気楽だし、
それぞれ個性強いから退屈しない。
夕方、岩見沢の「スパ・イン・メープルロッジ」で
風呂入ってから、凍った道をゆっくり慎重に
走り、9時頃に帯広へ戻った。
なんこ鍋ねー、雑誌で取り上げてみる価値
あるかもな。

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