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十勝暮らしも5年目。
ますます広い空の下での
毎日を満喫中。

2010年09月11日

たまには274号線で

たまには274号線で
2010.8 羅臼岳
札幌からの帰り道、久方ぶりに
一般道を通ってみました。
日勝峠を越えるのは、実に半年ぶりに
なるでしょうか。
ゆっくりと、景色に目を走らせながら
走ってみます。

川が、以前と全く変わらない様子で
流れていました。
朝日を反射させながら滔々と。
そのところどころに、本格的な釣りシーズンの
到来を喜ぶ太公望が竿を振る姿が
見えます。

なんだかほっとしました。
そしてふと、以前、とある幼稚園の園長さんに
聞いた話を思い出したのです。
その園は2年前に教育の在り方を見なおし、
園も敷地内もまるごと大改装。
施設には自然由来の素材を多用、
前庭は豊かな緑と清らかな水を中心に
据え、どこにいても自然を感じられる
構造につくりかえていました。
「本来、人は自然に寄り添いながら生命を
繋いできた生き物で、動植物とかけ離れた
暮らしは不自然。
幼少期を、土や緑と触れ合いながら過ごすことで
感受性を育んでいく」。

高速道路は確かに便利だけど、
なんだか走ることだけが目的に
なってしまって、息が詰まるんです。
猛スピードの鉄の箱が、我先にと
先を急ぐんですよ。
一歩引いてみると怖くないですか。
身体中に力が入って、いつもより
どっと疲れます。
新得あたりのおっきな牧場は見もの
なんだけど、それすらゆっくり
楽しむ余裕が持てなくて、
かえってもどかしかったりします。

便利や効率は大切だけど、
ときには自然の息吹を感じられる
まで、スピードを落として走ることが
僕には大事なようです。
子供のころに、高速道路が無料じゃなくて
ほんと良かった。
テレビゲームでゾンビを殺す代わりに、
サッカーとか公園で鬼ごっことか
ザリガニ取りとかで遊べて、ほんとによかった。

しかし、予想はしてましたけど、高速と比べると
通行量がべらぼうに少ないです。
どっか片田舎の農道かってくらい。
もしかしたら、そのうちアスファルトを割って
草木が生えてきてたり、熊が路肩を普通に
歩いてたり、そんな原生的な風景に
戻っていくのかもしれない、そんなこと
イメージが浮かんでしまいました。
でもそれって、ちょっとわくわくしませんか。


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Posted by notfound at 18:58│Comments(0)雑記
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